全国の市民ランナーからリレー形式でつながっていく企画です。
第二回市民ランナーリレーインタビューは、岡山県在住の坪井様です。
第一回の東様のお師匠様ということでお話をお伺いしてきました!
「走るのが嫌い」だった自分を変えた一歩――坪井さんが語るランニングがもたらした自由と健康
「絶対に走らないと思っていました。」
ランニング歴9年以上を誇る坪井さんがこう振り返ります。49歳で始めたランニングは、彼にとって体だけでなく、心の健康も支える大切な習慣となりました。
そのきっかけから現在に至るまでの物語を伺いました。
かつては週末にテニスを楽しんでいた坪井さん。しかし、次第に体重が増え変化を求めるようになりました。
その頃、テニス仲間たち数名がランニングに移行しており、何度も誘われていたものの、坪井さんは「走るのが嫌いだから」と断り続けていました。
しかしそんな坪井さんについに「やってみよう」と思い立った瞬間が訪れました。
なんと着ていた服のサイズが限界に達してしまったのです。何かを始めなければと感じた坪井さんは、ウェアを一式揃え、その日のうちにランニングをスタート。
最初は「ランニングを始めたのにもうやめたのかと思われるのが恥ずかしい」と、誰にも言わずこっそりと走り続けていたそうです。
周囲にランニングを打ち明けたのは、半年後の飲み会の席。「実は走っているんだ」と話したとき、仲間たちはとても驚いたといいます。
ランニングを始めてから2年後、坪井さんは初めてハーフマラソンに挑戦しました。それまでは、ひたすら1人で練習を続ける日々。その頃、坪井さんの生活は多忙を極めていました。親や妹の介護が重なり、決まった時間や場所での運動が難しい中、
ランニングは「自分のペースで自由にできる」運動として心の支えになりました。
「テニスは仲間が必要ですが、ランニングなら空いた時間にすぐ家を出て走れる。それが自分には合っていました。」と話します。仲間と一緒に走ることもありましたが、それは年に1〜2回ほど。走る時間が自由だからこそ、忙しい生活の中で無理なく続けられたのでしょう。
ランニングを始めた坪井さんの生活には、明確な変化が現れました。「走るだけで5キロほど痩せました。テニスのときとは違う効果に驚きましたね。」
特筆すべきは、食事制限を一切せず、「食べるために走っている」という坪井さんのスタンス。「食べることを我慢したらモチベーションが崩れる」と笑う姿には、無理せず続けるコツが詰まっています。
「走ることは自由で、心の安定を保つための大切な時間です。」
坪井さんにとってランニングは、体だけでなく、心も支える存在です。多忙な日々に追われながらも、無理なく続けられる自由な運動として、人生に新たな充実をもたらしてくれました。
坪井さんのストーリーは、ランニングが年齢を問わず誰にでも開かれた運動であり、その一歩を踏み出すことがいかに人生を豊かにするかを教えてくれます。
「走るだけ」から始まった挑戦、仲間と広がるランニングの楽しさ
初めは「ただ走るだけ」。他のトレーニングなんて考えもせず、ひたすら走る日々だったそうです。岡山マラソンに挑戦し続けるも、タイムは5時間半前後。それでも「ただ走ってりゃ走れるんじゃない」と思っていたんだとか。でも、そう簡単にはいかず、次第に「これじゃダメだな」と感じるようになったそうです。
そんな中、知人の紹介でペルピエRCに入ることになり、ここから世界が一気に広がったとか。走るだけだった毎日が、登山やトレイルランニングにもチャレンジする日々に!特に夏のトレイルランニングでは、山の頂上からの景色が言葉にならないくらい綺麗で、「これぞ走ったご褒美!」という感じだったんだそう。
ランニングクラブには、30代から70代までの幅広いメンバーが在籍。定年後に百名山制覇を目指す人や、100キロ超のウルトラマラソンに挑む人も!特に160キロのトレイルを45時間以内に走り切る話には驚きました。体力、気力、忍耐力のすべてを問われるスポーツだと思います。
「走るだけ」から始まった挑戦が、こんなにも楽しく、広がりを見せるなんて驚きです。走ることで得られる感動や仲間との絆は、きっとその人たちの人生をより豊かにしてくれているのでしょう。
ところで筆者はと言うと…走るより「食べるだけ」専門。でもこの記事を書いているうちに、「山頂でおやつを食べるために登る」くらいならやってみたいかも、なんて思えてきました。
次回後編では、大会での思い出や仲間との絆について深堀していきます!
お楽しみに!