第三回 市民ランナーリレーインタビュー 瀬野様 後半

瀬野さんは岡山県在住の市民ランナーで、国内外の数々のマラソン大会に挑戦してきました。そのランニング人生は、健康目的から始まり、やがて自己成長と新たな挑戦を求めるものへと変わっていきました。本記事では、瀬野さんが走ることに込めた情熱や、その歩みを振り返ります。

目次

ランニングがもたらした変化

「最初は1キロ走るだけでも息が上がっていました」と瀬野さんは振り返ります。友人に誘われ、軽いジョギングを始めたのが11年前。それが今では週に5日、1回8〜10キロを走る習慣となり、フルマラソンを年に4回以上完走されるまでになりました。「ランニングを通じて学んだことはたくさんあります」と瀬野さん。「時間の管理の大切さや人との繋がりの大切さ、そして一歩踏み出す勇気が自分をどれだけ変えてくれるかを実感しました。当初は健康のためだけに始めたランニングでしたが、気づけば私の人生そのものを豊かにしてくれたんです。」

瀬野さんが特に力を入れているのがトレイルランニングです。地元の山でゴミ拾いをしながら走る「清掃トレラン」の活動を月に1回行い、地域社会への貢献にも取り組んでいらっしゃいます。また、現在岡山県のトレイルランニング協会の副会長も務められておられます。

挑戦を続けるランニングライフ

瀬野さんはトレイルランニングについて上り坂ではパワーウォーク、下り坂は慎重に走るというスタイルで、足元の土の柔らかさに心地よさを感じるそうです。

これまでで最も印象に残っているトレイル大会は、野沢温泉で行われた65キロの大会だそうです。累積標高が4,100メートルもある過酷なコースを走り抜けた経験は、「走り切った時の達成感が本当に大きかったです」と振り返ります。

さらに、ロードのウルトラマラソンにも挑戦され、100キロの大会を2回完走されています。「ウルトラマラソンはペースがゆっくりなので、他のランナーと励まし合いながら走れるのが楽しいです。エイドステーションで地元の名物を食べられるのも楽しみの一つなんですよ。」雨の中での完走経験からは、肉体だけでなく精神力も鍛えられたそうです。

人との繋がりが生むモチベーション

「ランニングで一番嬉しいのは、人との繋がりが広がることです」と瀬野さんは語ります。日々の練習や大会を通じて仲間が増え、互いに励まし合いながら走ることでモチベーションを保っているそうです。

「私の周りには、60代でも現役でサブ3.5を達成されている方がいます。そういう方々を見ていると、私ももっと頑張らなくちゃと思うんです。」
瀬野さんの次なる目標は、55歳までにフルマラソンで3時間半を切ること。さらに「健康維持のためにも、70代になっても楽しく走り続けたいですね」と笑顔を見せてくださいました。

これからランニングを始めたい方へ

「もし一歩踏み出すことを迷っているなら、ぜひ挑戦してみてください」と瀬野さんは励まします。「ランニングを始めると、自分の周りの世界が広がるのを実感できるはずです。そして何より、食事がとても美味しく感じるようになりますよ!」とユーモアを交えて語ってくださいました。

最後に、ランニングで得られる達成感についてこう締めくくります。「どんな結果であれ、走り切ることで得られる達成感は特別なものです。きつい練習や大会を乗り越えた後のご飯は、他では味わえない美味しさなんです。」瀬野さんのお話を伺うと、ランニングが単なる運動ではなく、人生を豊かにする活動であることが伝わってきます。自然と触れ合い、自分の限界に挑戦し、人との繋がりを大切にする――ランニングの魅力は尽きません。

「一歩踏み出せば、きっとあなたの世界も変わります」という瀬野さんの言葉が、多くの人の背中を押してくれるでしょう。

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